今日は、坂口安吾の「淫者山へ乗りこむ」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
これは……恋人同士や夫婦間の中で生じる問題について描いているんですが、ところどころ、考えたこともないことが書いてあって驚くんです。ちょっとぼくには説明できない内容で、全文を読んでもらうと分かるのですが、坂口安吾の記す、罪の概念が印象に残るんですけど、そこで「走りすぎた」という記述をするんです。この言葉が、すごい使われ方をしている。言葉は現実から外れて走りすぎることがあるはずで、作家がこの問題を物語を押し進めながら検討しています。後半の静謐な心理描写も迫力がありました。
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