今日は、小川未明の「おかしいまちがい」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
近代文学の特徴のひとつに、貧乏の描写が現代より色濃い、というのがあると思います。こんな記述があります。
夜は寺の縁の下にガタガタと寒さに震えながら、寝たこともあります。
旅をして、危険な貧乏におちいる男が書かれています。本文と関係ないんですけど漱石はイギリスに留学して、そこでなんだかおかしくなってしまったらしく、その留学を終えてからすぐに処女作を書きはじめたという実話があるらしいのですけど、旅をすると、違う世界が見えるだけじゃなくって、ちがう自分というのが現れてくるんじゃなかろうか、と思いました。
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