いずこへ 坂口安吾

 今日は、坂口安吾の「いずこへ」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 安吾の幼いころからの愛読書はこうなっています。本文こうです。
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  少年時代からポオやボードレエルや啄木などを文学と同時に落伍者として愛しており、モリエールやヴォルテールやボンマルシェを熱愛したのも人生の底流に不動の岩盤を露呈している虚無に対する熱愛に外ならなかった。quomark end - いずこへ 坂口安吾
 
 戦中戦後の坂口安吾は自分の部屋に食器が1コあることさえ拒否して、家具さえ無いようなアパートで眠ることを良しとし、不健康のきわみで生きていたと思うんですけれども、そうとう長生きした。それはおそらく身体が信じがたく強かったんだと思います。
 あらゆるところを踏破した松尾芭蕉や伊能忠敬くらい、安吾は身体が頑強だったのでは、と思いました。
 無頼の文学というのの内実がなんだかえげつない。汚辱の源氏物語・末摘花みたいになっています。終盤の、以下の記述が印象に残りました。
quomark03 - いずこへ 坂口安吾
 私の女の魂がともかく低俗なものであるのを、私は常に、砂をむ思いのように、噛みつづけ、然し、私自身がそれ以上の何者でも有り得ぬ悲しさを更に虚しく噛みつづけねばならなかった。正義! 正義! 私の魂には正義がなかった。正義とは何だ! 私にも分らん。正義、正義。私は蒲団をかぶって、ひとすじの涙をぬぐう夜もあった。quomark end - いずこへ 坂口安吾
 ここから先の描写がすごかったです……。
 

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