お茶の湯満腹談 夢野久作

 今日は、夢野久作の「お茶の湯満腹談」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 これは……意表を突く物語展開が多い夢野久作の小説とは、ほとんど関わりの無いような、あるお茶会のありさまを描いた、ごくふつうの随筆でした。実話を書いていても、夢野久作の小説に顕著な、異質な視点が冴える記載が印象に残りました。雅なものを楽しむ富豪たちに囲まれて食事をしていたら、さいごに干し柿がでてきた。これはぜんぜん雅じゃなくて故郷で食べ続けてきたものなので、筆者の夢野久作は食わなかった。そのことを友人に指摘されるのでした。
    

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