ゴッホについて 三好十郎

 今日は、三好十郎の「ゴッホについて」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 東京と大阪でゴッホの展覧会をするそうです。今日は、この随筆を読んでみました。
 三好十郎は「ゴッホの人間及び仕事を支えていた三本の大きな柱」があると考え、一つに「純粋な創造的な性格」の激しかったこと。二つめに「貧乏人の画家」であったこと。三つめに「キリスト教」の影響のことを書いています。
 ぼくはほとんど読めていないのですが、ゴッホが自ら執筆した本を読むと、キリスト教のことを中心にして書いているので、キリスト教の影響が色濃いことは明らかです。ゴッホの絵を見ていると、キリスト教のとくに教会からの影響はいっさい感じられない。これがすごく不思議で、昔は理解できなかったのですが、この箇所について、三好氏はこういう面白い指摘をしていました。ゴッホは「キリスト教の教師の家に生れ育って青年時代に宣教師になって後しばらくしてキリスト教を捨てている」のですが、そのあとにこう書いています。
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   私の言うのは、キリスト教を彼が捨ててからさえも、彼の血肉の中に生き残りつづけた宗教性のことである。(略)ゴッホの人間には終生を通じてキリスト教的血肉を除外しては理解出来ないものの在るのを私は感じる。quomark end - ゴッホについて 三好十郎
 
 この指摘を読んでから、「ゴッホ ~最期の手紙~」「炎の人ゴッホ」という二本の映画のことを思いだしてみると、なんだか今まで分からなかったゴッホが見えたような気がしました。
 

縦書き文庫の装画「ゴッホについて 三好十郎」

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