今日は、宮本百合子の「人民のために捧げられた生涯」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
宮本百合子は「世界に類のない日本の治安維持法は、昭和三年に制定され、撤廃される二十年末までの十七年間に、約十万人の優秀な人々を犠牲とした。」と記します。戦中には本の発禁も多かった。宮本百合子は四十年代の戦後の随筆が印象的で、この時期には、漱石や子規のように、短い期間に密度の濃い執筆をし続けたように思います。この短い随筆は、尾崎秀実について論じたものです。尾崎氏のことはぼくははじめて知りました。アメリカのジャーナリストであるアグネス・スメドレーという女性と親密になって日露および日米間の和平的交渉の実現を目指していて挫折した、不思議な男の書簡集、その紹介文がこの「人民のために捧げられた生涯」というごく短い作品です。尾崎秀実は第二次大戦中に、ゾルゲのスパイであったとして帝国に捕まり、死刑となった男なんですけど……。
wikipediaや随筆をすこし読んでみました。どういうことがあったのかを知りたいです。ネット上ではとくに、このサイトのPDFの記載が詳しかったです。
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