今日は、中谷宇吉郎の「単純な質問」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
これは戦争が終わってずいぶん落ちついたあとに描かれています。三十年ほどもずっと米国に在住していった日本生まれの男性が見た、日米の暮らしぶりのちがいについての、こまごまとした疑問について、科学者の中谷宇吉郎が考えているエッセーです。働き者に見える日本人のほうが20世紀中盤ではゆったり行楽して温泉で休む人が多かった、らしいです。日本は休暇が少ないのが伝統だと思っていたんですけど、1955年はもっとのどかだったようです。非計画というのがじつは近未来のことを無視していて不味いんじゃないかという指摘があるんですけど、ここから日本の公害がいちばん悪化してゆくうえ過労が増えてゆくので、中谷宇吉郎の指摘は鋭いように思いました。
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