愉しい夢の中にて 坂口安吾

 今日は、坂口安吾の「愉しい夢の中にて」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 ベッドの中で見る夢の中くらいでしか、楽しいことがないという時期は、誰にでもありえると思うんです。安吾の時代は、現代社会よりも暗澹とした日々の中に居て、飢えと病と戦争に向かいあわねばならなかった。
 夭折した河田と、安吾は夢の中で楽しく話した。その記憶が小説として再現されていました。すてきで幻想的な邂逅が描きだされていました。
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  彼はひどい貧乏であつた。無一物で、ガスも電気もとめられて、食事もできない毎日の中で、恐らく人間としては最も窮乏した生活を暮した男であるが、あそこまで窮乏すると、もう人間は妙にみぢめな暗さからは脱け出してしまふ。(略)
 私は河田の芸術が好きであつた。あの男は沢山の失敗作を書いた。大部分は失敗の作であると思つてゐる。併し、あの失敗の底に光る高い精神と、輝やく眼光は大成の日の豪華さを思はせたのである……quomark end - 愉しい夢の中にて 坂口安吾
 

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