美 高村光太郎

 今日は、高村光太郎の「美」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 これはごく一頁の美術論なんですが、なんだかすごいことが書いてありました。言葉を使わずになにかの価値を生じさせる芸術活動を、言葉でも同定してみる……というのは言葉にならないことを言葉にしようとするのに近いわけで、詩文学を哲学的に論じているような、むずかしい試みに思いました。
 高村光太郎が指摘しているように、科学理論のほとんどは仮説であって近い未来に覆されることが多いです。いっぽうで古典数学や数式はいちど正しいと確定すると、次の時代にも滅びないし、半永久的に滅びないです。では美についてはどういうものなのか。高村光太郎はこう述べるんです。「美は次々とうつりかわりながら、その前の美が死なない」
 

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追記   美しいと思って買ってみた服、の場合は、ほんの数ヶ月ほどで美が色褪せてしまって、自分の美の感覚がどうも変だったことに気が付く、というのは誰にでもあると思うんですが、高村光太郎は、一時的で不安定な美のことを美と呼ばないんだろうなあと、思いました……。