今日は、新美南吉の「花をうめる」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
名前の無い、語られることのなかった、子供時代の遊びについて、新美南吉が記しています。まだ名前のないような、遊びをともだちと一緒にやっていた。内容を聞くと、たしかに名づけにくい理由があるように思いました。多くの花を取ってきて遊び道具にする環境がないといけないので、大人たちがそれを発見しても言語化してよそに持ってゆこうとは思わないんだろうと思いました。自分たちだけで楽しめる遊びで、名前が無い遊びだからこそ神秘的だったのでは、と思いました。パターン化したり言語化したりシステム化したりすることがむつかしい、新美南吉ならではの、美しい遊びのように思いました。花を摘んで花を隠して、植物を贅沢に使ってしまっているところが、秘密になった要因のように思いました。花を地中に埋める……。
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