電車と風呂 寺田寅彦

 今日は、寺田寅彦の「電車と風呂」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 東京の町ってじつは、100年前には、春の田んぼのように泥だらけの道しか無く電車は常に満員で不快度が高かった、そうなんです。これって現代の田舎でも見られない、いまどこにも無いような世界だと思います。寺田寅彦の随筆と研究はずいぶん現代的なモノだと思うんですけど、当時はほんとに、いろいろなところが不備で、無理のある社会だったんだろうなあ、と思いました。
 その泥だらけの東京の中で、風呂屋だけは癒しと和みに包まれている。いまちょっとコロナが減少してきて、温泉くらいなら行けるようになった状況で、この随筆はなんだかおもしろく読めました。
 

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