馬鈴薯からトマト迄 石川三四郎

 今日は、石川三四郎の「馬鈴薯からトマト迄」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 これはフランスで農業を5年ほどやっていた作家の随筆です。本文こうです。
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 実際、百姓をし始めて、自分の無智に驚いた時ほど、私は自分の学問の無価値を痛感したことは無い。学校の先生の口を通じて聞いた智識、書斎の学者のペンを通じて読んだ理論、其れが絶対に無価値だとは勿論言へないが、併し私達の生活には余り効能の多くないものである。殊に平生室内にばかり引込み勝ちであつた私は、自然に対して無智、無感興であつたことに驚かされたのである。quomark end - 馬鈴薯からトマト迄 石川三四郎
 
 石川三四郎は、フランスでじゃがいもを栽培し、遊びにきたマダムにどうしてジャガイモを収穫しないのですかと言われる。知らぬ間に育ちきったそれを地中から取りだして石川さんはびっくりするんですが、じゃがいもが地中でこんなに育ちきるなんて、まったくの想定外で知らなかった、と言って喜びます。それをみたフランス人のマダムは大いに笑ったのでした。フランスではじゃがいもを「地中の林檎」と言うのでした。
 フランスの農業は100年前も今もずっと豊かで、とくにブドウ畑の記載がすてきでした。
 

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追記
終盤の、ジャガイモとトマトがかけあわさることにかんしては、ネットにも「ポマト」のページにちょっとした記載がありました。百年千年も残る豊かなブドウ畑と、残らない変容トマトには、なんだか差があって、ちょっともの悲しいのでした。