高きへ憧れる心 与謝野晶子

 今日は、与謝野晶子の「高きへ憧れる心」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 与謝野晶子が、アニミズムや山への畏敬について記しています。じっさいの登山での実感もふまえ、古典文学と山との関連も記していて、読んでいて魅了される随筆でした。
 与謝野晶子は、大陸横断鉄道に乗ってヨーロッパへ旅をしたり、子どもを十三人も産んでいて、さらに中国の千山にも登っているのだそうです。
 高野山や吉野山に住んだ西行の、山での心情について書いているのが印象に残りました。本文こうです。 
quomark03 - 高きへ憧れる心 与謝野晶子
 或る日数以上、山に滞在すると寂しくてならない。山上の視野がひろいのに対して、人間の余りに孤小なことさえ感ぜられて寂しくなる。山には早く秋が来るので、八月の末頃まで山にいると、夜など泣きたいような心もちを覚える。高野山や吉野山に住んだ西行がしばしば京に帰って来たのも、こう云う人間思慕の心からではなかったか。 
 山から帰る心は浄められている。quomark end - 高きへ憧れる心 与謝野晶子
 

0000 - 高きへ憧れる心 与謝野晶子

装画をクリックするか、ここから全文を読む。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約5秒)