鼠の湯治 中谷宇吉郎

 今日は、中谷宇吉郎の「鼠の湯治」を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 食事の違いによってネズミの治癒はどう変化するのかを調べた、近代の学者たちのハナシなんですけれども、実験科学と統計学の問題点について記されています。中谷氏はこういうことを書いちゃうんです。

  平均をとって出て来た結果が嘘か本当かは、まず勘で判断するより仕方がない。こうなると物理的研究も少々あやしいものである。もっとも正統の物理学ではそんな問題はあまり取扱わないから、こんな白状をしても物理学の権威を損うことにはならないだろう。
 
 そういえば、飲料水とかの「水」その水の危険性を「DHMOの危険性」として一般の聴衆に発表すると、80%以上の人が、水の使用を法で規制せねばならない、という間違った結論に至ってしまう、という実験があったことを思いだしました。
 中谷氏は、怪我をしたときに、脂肪の多い食事をとっていたネズミの治癒は遅く、また温泉に浸かったネズミは傷の治りが早かったという実験結果を書いています。温泉に関しては多忙な現代人にはかえって移動のつらさや休憩時間の減少で、むしろ体調を悪くするって話しを何処かで読んだことがあるのですが、湯治場が近い人には良いのかもしれません。
 病気の治りかけは、たしかに油っこいモノを食わずに、おじやや、おうどんとかを食うもんだよなあと思いました。
 wikipediaには温泉療法について、こう書いていました。
 
 

縦書き文庫の装画

装画をクリックするか、こちらから全文をお読みください。 (使い方はこちら)