今日は、原民喜の「真夏日の散歩」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
「八月の熱と光が街を包んでゐる」という一文が印象に残る、原民喜の短編を読んでみました。
原民喜は平穏な作品も含めて、どれを読んでも唸ってしまう、すごい作家だと思うんですが、今回のは掌編というのか超短編です。
「八月の熱と光が街を包んで到る処の空間が軽い脳貧血を呈して」いる。「彼は見えない一つの糸に牽かれて、死にかかった身体を無理にひきずって歩いてゐた。」と書かれています。おそらく1946年かそののちに書かれた短編だと思います。
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(総ページ数/約3頁 ロード時間/約5秒)
★ 原民喜の代表作「夏の花」を読む。
追記 「顔が仮面のやうになってしまって、毀れものを運ぶやうにおづおづと身体を動かして」いる男のことを描きだした文学作品です。酷い苦の中にあっても、平穏無事に煙草を吸っていたころの記憶をたどって男は煙草を一本、吸ってみたいと思い、友人の「私」に煙草をもらいます。彼は「たった一本の煙草をさも重たげに指に挟むと、非常な努力を以て、それを吸はうとするのだった」と記されて、ありました。なぜこの小説は、あまりにも短くなってしまったのか、分からないので調べてみたのですが、執筆時期も発表年も分からず仕舞いでした。
原民喜の本をはじめて読む場合は「広島文学資料室」の原民喜の頁をまずご覧になることをお勧めします。







